近所のそば屋
2012-09-26
近所にそば屋があります。
近所といっても、ここは群馬の片田舎。山を下って3Km先にあるのですが……
わたしは、特にそば好きというわけではなかったですが、ここのそばだけは一度食べるとまた食べたいと思う、不思議なそば屋です。そばの香り、のどごし感、だしの効いた汁、味わい深さ、そして、店内に流れる穏やかなジャズ。素敵です。
せいろ蕎麦はもちろんのこと、とっ辛とりつけ汁蕎麦(これが1番食べた)、すずしろぶっかけ蕎麦、夏は冷やかけ蕎麦、秋はきのこ蕎麦、冬は下仁田葱の鴨南蕎麦、季節メニューもあり、四季を通じて楽しめました。年越し蕎麦もお世話になりました。
私が行きはじめてから4年の間に、常連客が確実に増えていきました。お店もリニューアルし、駐車場も増えました。雑誌や蕎麦のグルメ本にも取り上げられ、行く度にお店は混んでいきます。駐車場に他県ナンバーも目につきます。近所のそば屋が繁盛していくのを見ることは、私も嬉しいことでした。
ところが、このそば屋は今月限りで閉店します。ガーン・ナゼ?
客が増えすぎてしまい、店主のキャパを越えてしまったとのことです。
そんなことがあるのかと思いましたが、あんなにおいしいそばを打つマスターの言葉でしたから、重みがありました。人にはいろいろな人生があります。
あと、一杯、近所のおいしい、あのそば屋に行けるだろうか? (N.K.B.B)